第345章 計策

神崎遠は「チッ」と舌打ちをした。

「おい、あいつがお前を嫌がってるなんて、一体どこの目で見たらそうなるんだよ」

藤原深はポケットから写真を引っ張り出し、陰鬱な顔つきで言い放った。

「嫌がってないなら、わざわざ俺にこんなものを押し付けてくるか?」

神崎遠は思わず口走った。

「お前らもう離婚したんだぜ。今さらお前の写真なんか持っててどうするんだよ」

「……」

藤原深は冷ややかな視線を彼に向けた。

「お前、一体どっちの味方なんだ」

「言わせんなよ、もちろんお前の味方に決まってるだろ」

神崎遠は慌てて忠誠を誓う。

彼に言わせれば、藤原深はあまりにも女心が分かっていない。林田クク...

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