第374章 会いたかった

藤原深は僅かに表情を変えると、急いで残りの皿を洗い流し、手を拭いてから後を追った。

リビングでは朝日明美と神崎遠がゲームをしているだけで、林田ククの姿は見当たらなかった。

藤原深は彼女が部屋に戻ったのだろうと見当をつけたが、どの部屋か分からないため、一つずつ探す羽目になり、最終的に直感を頼りに林田ククの部屋を見つけ出した。

ドアを押し開けると、目に飛び込んできたのは温かみのあるインテリアでまとめられた部屋だった。片側の壁には小さな絵が所狭しと貼られ、ベッドの上にはぬいぐるみが置かれている。

藤原深は一目でこれが林田ククの部屋だと確信した。中へ足を踏み入れると、案の定、机に向かって座っ...

ログインして続きを読む