第418章 嘘つき

神崎遠の友人たちは顔を見合わせ、どう声をかけていいのか決めかねた。

「神崎さん……」

神崎遠は反射的に立ち上がり、険しい顔のまま足早に追いかける。

「朝日明美!」

うつむいて駆けていた少女が、その一声でびくりと肩を震わせ、ぴたりと止まった。

言い方がきつすぎた――神崎遠はそう気づき、悔しそうに顔をゆがめながら、ゆっくりと距離を詰める。

「さっきは……悪かった。俺、頭が――」

そこから先が言えない。明美の目尻が真っ赤で、悔しさで潤んでいる。その色を見た瞬間、どんな謝罪も言い訳に変わってしまう気がした。

「神崎遠、あなたの中で、わたしはああいう女の人たちと同じなの? 友達だって、...

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