第436章 恥をかく

藤原深は少し意外だった。林田ククが、こういう集まりに自分から首を突っ込むことなんて、今まで一度もなかったからだ。

ふと、昨日の林田ククの問いかけが脳裏をよぎる。――なるほど、そういうことか。腹の中で合点がいった。

林田ククという「降り口」が用意されたことで、朝日明美も渋々ながら頷いた。

着替えを済ませて四人で階下へ。エレベーターの中では、神崎遠がいつもの軽薄さを引っ込め、朝日明美の周りをうろうろと落ち着かない。どうにかして彼女の気を引きたいらしい。

朝日明美はうんざりした顔をしつつも、林田ククと藤原深がいる手前、派手に切れたりはしなかった。ただ、神崎遠を鋭く何度か睨み、黙って距離を取...

ログインして続きを読む