第487章 謀略

一方、杉浦世奈はロケバスを降りるなり悪態をつきっぱなしで、葉山社長のオフィスに入った瞬間、新しい秘書が若くて可愛いのを見て、嫉妬で腹の底が煮えくり返った。

秘書がぼんやり脇に立っているのを見て、世奈は口汚く吐き捨てる。

「靴くらい脱がせることもできないわけ?」

相手は入ったばかりの大学生インターンで、びくびくしながら近づき、靴に手を伸ばす。だが世奈の足はむくんでいてストラップがきつく食い込み、痛がらせてはいけないと恐る恐る触るものだから、手元が覚束ない。もたもたしても、いっこうに外れなかった。

「何のために雇ってんのよ!」

世奈の怒りが爆発し、秘書の胸元めがけて蹴りを叩き込む。

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