第514章 ロボット

川崎務の言葉を聞いた瞬間、川崎司光は溜飲が下がったように笑った。ほら見ろ。林田ククを本気で大切に思う人間なら、藤原深が彼女にふさわしくないって感じるに決まってる。

それは妹のためだ。

その考えがよぎった直後、司光はもっと深刻な問題に気づく。

「当時、ククがいなくなったのは……誰かが意図的に仕組んだ可能性がある。出来すぎてるんだ」

どうして都合よく林田家に引き取られる?

あの事故のあと、病院はろくに調べもしないで「子どもは亡くなった」と決めつけた。後の手続きも異様に慌ただしくて、こちらが状況を飲み込む時間すら与えなかった。

川崎務は顎に手を当て、考え込む顔になる。

「川崎家は誰か...

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