第524章 凍結

小野美島は青ざめて起き上がり、しどろもどろに答えた。「……ないです」

その様子を見た瞬間、林田山はますます確信した。隠している。顔を険しくして言う。「トイレにあった検査薬が、勝手に湧いて出たって言うのか?」

小野美島は唇を小刻みに震わせ、視線を合わせないまま嘘をついた。「友だちのです。ここで検査して……怖くなって帰っちゃって。置いていっただけで」

林田山は経験がある。彼女の怯えはすぐ見抜けた。不満げに、さらに詰める。「本当のことを言え」

小野美島は口をへの字にして、悔しさと恐怖を滲ませながら答えた。「この前から急に味の好みが変わって……肉とかの匂いが無理で、気持ち悪くなって……怖くて...

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