第528章 軽視

林田ククは藤原深の言葉に即座に同調し、どうしようもないと言いたげな顔をした。

「スタイリストさん、仕事してないの? じゃあ仕方ないね。わたしが渋々出るしかないか」

返ってきたのは、低い笑い声だった。

二人が向かったのは都心のショッピングモール。館内はほとんどがラグジュアリーブランドで、客層もある程度ふるいにかけられている。藤原深と林田ククほどの二人なら、変に注目を集める心配も少ない。

専任に任せたほうが楽なのは確かだが、たまには自分の手で買い物をするのも、これはこれで面白い。

スーパーで日用品をひと通り買い終えると、林田ククは先にフレグランス売り場を覗いた。松本光輝と藤原深にそれぞ...

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