第581章 嘘をつく

通行人はその言葉に口をつぐみ、遅れて恐怖だけがじわりと広がった。

林田ククは、こういう光景にうんざりしていた。自分から区切りをつけるように言う。

「もういいです。警察には通報しました。あとは法に則って処理してください。ここ、塞がないで」

ちょうどショッピングモールの入口付近だ。このまま人が溜まれば、将棋倒しでも起きかねない。こんな茶番で、これ以上の被害者など出したくなかった。

佐藤時言も意図は汲んだ。だが、どうしても飲み込めない。ハンカチを取り出し、彼女の傷口に当てさせると、低い声で最後通牒を突きつける。

「冗談じゃない。たとえ14歳でも、責任を取らせる手はいくらでもある」

その...

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