第609章 賛成

どの一族にも数匹は害虫がいる。どの企業グループにも、どうしようもない厄介者が紛れ込む。誰もが薄々わかっているのに、そいつらが要所の利権を握っているせいで、結局手が出せない。

祖父はそれを聞いて藤原深を見た。

「お前……古参株主まで洗う気か?」

古参株主の裏帳簿なんて、目も当てられない代物だ。

藤原深は淡々と答える。

「洗う。ただし段階的に。問題がないところには持ち分を増やす。問題があるところだけ処理する」

祖父はゆっくりとうなずいた。

「いい」

藤原岳川は頭が真っ白になった。上層が役に立つかどうかはさておき、一人動かせば連鎖反応だ。下の事業は全部調整が必要になるし、グループ全...

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