第618章 誕生日

林田ククはまだ怒りが収まらず、相手の言うことを一文字たりとも信じる気になれなかった。

「仲良くないのに、お見合い相手として紹介するわけ? あなたの性格なんて、知らない人いないでしょ」

藤原深は慌てて頭を下げる。

「さっきのは全部、俺が適当に言っただけだ。本当に彼女とは親しくない。あの『お見合い』だって騙されて行かされたんだよ。あれ以来、連絡も取ってない」

そう言いながら距離を詰め、彼女を抱き寄せる。頭に頬をすり寄せて、声の調子をふっと柔らかくした。

「俺はただ、家族として行きたかっただけだ。みんなに言いたかった。俺には、こんなに可愛い宝物がいるって」

林田ククはそれで一気に機嫌が...

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