チャプター 77

アヴェリン

その後の授業は、上の空のままあっという間に過ぎていった。子供たちの、色や形についての無邪気な質問に集中しようとしたけれど、意識はどうしてもあの瞬間に引き戻されてしまう――オライオンがコリンの耳に何かを囁いた、あの瞬間に。

コリンの顔色が変わった、あの様子。平静を装おうとしていたにもかかわらず、頰から血の気が引いていくのがわかった。そしてその後のオライオンの表情。コリンが立ち去るのを見送る、満足げな、あの意地の悪い笑み。

一体、何を言ったというのだろう？　それに、なぜ彼は私をあんなふうに見続けるのか。まるで私をダシにした内輪の冗談でも楽しんでいるかのような、あの嘲るような眼差し...