第40章

カフェの中、千鳥司夫の顔色は青ざめたかと思えば赤くなり、目まぐるしく変わっていた。千鳥凪紗の、氷のように冷たく、すべてを見透かすような瞳に見据えられ、彼は心底薄気味悪さを感じていた。

千鳥凪紗を指差す彼の指先は小刻みに震えている。何か罵声を浴びせて少しでも体面を保とうとしたその時、凪紗のスマートフォンがテーブルの上で短く振動した。

千鳥凪紗は伏し目がちに画面を一瞥する。柚木文乃からだ。

一枚の写真と、部屋番号。

千鳥凪紗の唇が、極めて薄い冷笑の形を作る。彼女はスマートフォンの画面を上に向け、ゆっくりと千鳥司夫の目の前へと滑らせた。

画面には、ボディコンシャスなワンピースに身を包んだ...

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