第1074章

深夜を回り、新しい年が訪れた。ジェロームは、瞳に焼き付くような強烈な色彩を放つ、煌びやかな花火を見つめていた。

新しい年と共に、新たな戦いが始まる。遅かれ早かれ、私はエリザベスの支配を完全に断ち切り、自由を手に入れてみせる!

息子たちも成長し、もう自分の庇護を必要としていない。人生を楽しむ時間はまだ十分にあるのだから、これからは自分のために生きたいと彼は願っていた。

二人は窓辺に立ち、外で打ち上がる花火に見入っていた。夜空で花火が炸裂するたび、コニーの顔立ちが照らし出される。その輝きの中に、まるで彼女の異なる人生の物語が毎回映し出されているかのようだった。

ジェロームはコニーに対して、...

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