チャプター 1246

コニーは、自身の遺伝子こそが完璧だと信じていた。彼女は賢明であり、常に冷静沈着だった。

ネイサンとヒルダの娘、ルナは一族の頭脳を受け継いでいるだけでなく、この家系の優れた身体能力にも恵まれていた。最近テコンドーを習い始めたルナには、確かな才能があった。

ネイサンは一見すると優男に見えるが、かつては特殊部隊に所属していた経歴がある。だからこそコニーは、万が一将来ネイサンがいなくなったとしても、少なくとも精子バンクに彼の種を保存しておくべきだと考えたのだ。

ネイサンは全盛期を過ぎているとはいえ、さらに採取しておけば、いざという時に使えるストックができる。

義母に悪気がないことは分かっていた...

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