第1249章

ネイサンは生まれた順に子犬たちに首輪をつけ、見分けがつくようにしてから、慎重に母犬のそばへと並べた。

ヒルダは一匹の子犬を抱き上げ、じっと見つめた。

生まれたばかりの子犬は、柔らかく、とても小さい。

「あなた、見て! すごく綺麗よ」ヒルダはうっとりと声を上げた。

ネイサンは即座に眉をひそめた。

子犬を可愛いと思うのはおかしなことではない。だが、よりによって食品用のビニール手袋をはめたままそう言われると、どうしても彼女が空腹で、子犬を食材として見ているようにしか思えなかった……。

ヒルダは手の中の子犬を見つめ続けた。

薄い毛に覆われているだけで、ピンク色の肌が透けて見えるその体は、...

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