第1288章

処置室には、重苦しい絶望の空気が立ち込めていた。誰もがその場を動こうとせず、ただじっとその時を待っていた。

ルナはベッドの横に椅子を引き寄せ、点滴の針が刺さったマイロの大きな手を、自分の小さな両手で包み込むように握りしめていた。

「あのね、おじちゃんになる資格、認めてあげる。だから今日から『マイロおじちゃん』って呼ぶからね。私のこと甘やかして、一緒に『レッツゴー、おじちゃん!』に出るって約束してよ」

そう言うと、ルナは振り返り、ちらりとアーロの方を見た。

「アーロおじちゃんも約束してくれたんだから、次はマイロおじちゃんの番よ」

マイロは力なく頷いた。

ここ数日で、彼は見る影もなく痩...

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