第1301章

その爆弾は人体の運動エネルギーを動力源としていたため、電池切れを起こすことなく、半永久的に稼働し続けることが可能だった。

また、ヒルダの性格を考えれば、永遠に隠れて暮らすことなど到底受け入れられないだろう。彼女自身は何一つ悪いことをしていないのだから、残りの人生を人目を避けて過ごす理由などどこにもないのだ。

あるいは、クレモン家とダミアン家の力を借りて政府に介入を要請するという手もあった。しかし、政府を信用できない以上、それはあまりにもリスクが大きすぎた。

それゆえ、コニーにとって選択は極めて困難だった。どの道を選んだとしても、愛娘の命を賭けなければならないことに変わりはなかったからだ。...

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