チャプター 407

テントの中で、ヒルダは監督に見つかるのではないかと気が気ではなかった。

ネイサンも仕事に集中すべきだと分かってはいたし、今は勤務時間中だ。だからこそ、彼は奥歯を噛み締め、彼女の耳元で低く囁いた。「ゴムを持ってないんだ。今日は大丈夫か?」

それを聞いて、ヒルダはカッと目を見開いた。『今日は排卵日だわ!』

生唾を飲み込み、彼女は不安げに言った。「今日は妊娠しちゃう危険があります……我慢できませんか?」

ネイサンは吹き出しそうになった。もう我慢できる段階など、とうに過ぎていたからだ。

「もう手遅れだ」

言い終わるや否や、彼は身を震わせ、彼女の体の上に崩れ落ちた。彼女の首筋で荒い息をつく。目...

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