チャプター 480

それから間もなくして夕食が運ばれ、ネイサンは今日の客であるリナックスをもてなすために、ワインセラーから上等なワインを気前よく選び出した。

今夜の夕食はローストラムで、レックスは大喜びだった。彼は口いっぱいに肉を頬張りながら言った。「うわあ、司令官！　今日俺が来るって知ってて、わざわざ羊の丸焼きを用意してくれたんですか？」

ネイサンは答えた。「自惚れるな。今日は妻との結婚八百日目の記念日だ」

それを聞いて、レックスは言葉を失った。

一方、ヒルダは黙って指折り数えてみて、確かに結婚して八百日が経っていることに気がついた。二日前、キッチンの裏庭に大きな羊がいるのを見かけたが、まさかそれがネイ...