チャプター 503

レックス、トーマス、リナックス、そしてソニア。この四人が揃えば、ちょうど麻雀の卓を囲むことができる。そこで彼らは麻雀卓の準備を始めた。

外は大雪が降り続いていた。しかし室内は、小さな火花一つで一気に燃え上がりそうなほどの熱気に満ちていた。まるで春のように暖かい。暖炉の炭火も赤々と燃えており、誰もが上機嫌だった。

麻雀卓がセットされると、レックスは期待に胸を膨らませて手をこすり合わせた。彼は自分にまとわりつく悪運を払い落とし、ついでに一稼ぎしてやろうと目論んでいたのだ。ソニアがまだ現れないのを見て、彼は声を張り上げた。

「おい、子猫ちゃん、まだ来ないのかい? 来ないなら、ケイレブに代わりを頼...

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