チャプター 523

特に、ブライアナとクレモン老人が楽しげに談笑している様子を目にした時……あそこは私の場所だ。私のものなのに、ブライアナがそれを奪い去ってしまった。そう考えると、心の闇が無限に広がっていくようだった。嫉妬が、彼女の心に暗い影を落としていたのだ。

一方、ブライアナはチェスを指しながらも、時折、暖炉のそばで暖まっているヒルダに視線を送っていた。その眼差しを受けるたび、ブライアナの自信は膨れ上がっていく。「ネイサンが彼女と結婚したのは、単に彼女が若いから」――そう言われているような気がした。

男というのはいつだって、十八、十九の娘を好むものだ。彼らが人生の恋に出会うのが、大抵その年頃だからである。...

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