第530章

苦痛に叫び、痙攣し、震えるヘックスを見下ろしながら、彼は冷ややかに見つめていた。「お前……俺をハメたな!」

三十秒ほど経って、ヘックスはようやく口を利く力を取り戻した。全身は痛みで軋み、脂汗にまみれている。彼は歯を食いしばり、リナックスを睨みつけた。

体内に埋め込まれた爆弾は、本来彼が死んだ時に作動するものだったはずだ。それは最後の「お守り」であり、それを発明し、彼に埋め込んだのはリナックス本人だった。まさか、こんな機能まで備わっていようとは!

リナックスは冷ややかな笑みを浮かべ、再びリモコンのボタンを押した。

「ぐあああっ……」

作業台の上でヘックスの体はよじれ、浮き上がった血管が肌...

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