第69章

夜が更け、ネイサンはルナを抱きかかえて屋根裏部屋へと上がった。そこにある天窓からは、夜空を見上げることができる。ルナはネイサンの横に寄り添い、頭上の星々を見つめた。

「パパ、今日はどのお星さまがママなのかな?」

ネイサンは手を挙げ、その中で最も明るく輝く星を指差して言った。「あれだよ。ほら、ママがウィンクしてるのが見えるだろう?」

ルナはその星をじっと見つめてクスクスと笑ったが、ふいに悲しげな表情を浮かべた。「パパ、どうしてママはお星さまになっちゃったの?」

ネイサンはその星を見上げ、笑顔で答えた。「それはね、ママが天使だからだよ! ママはもうすぐ天使になって、お空に行かなきゃいけない...

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