チャプター 980

以前、ルナの幼稚園の面接に行った際、学歴を理由に見下されたことがあって以来、ヒルダは大卒という肩書きだけでは不十分だと痛感していた。幼稚園の保護者は皆大学院生で、ヒルダの部下たちでさえ修士号を持っていたのだ。

そこで彼女は一年間勉強に励み、ついにターディ大学の大学院入試に合格した。

「二人とも専攻は財務管理ね!」

もうすぐネイサンとクラスメートになれると知って、ヒルダは有頂天だった。だが、コニーの眉間の皺は深まるばかりだ。

この二人は、かつて逃したキャンパスライフの青春を取り戻そうとでもしているのか?

もう三十代、四十代だというのに! 今さら何の青春だと言うのだろう。

とはいえ、ヒ...

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