第20章

三日など、あっという間だった。松原南が提出したデザイン案は、取引先にそのまま採用された。

何もかも、いいほうへ向かっているように見えた。

昼休み、南は社内に残らず、病院へ行ってクルミのそばでしばらく付き添ってから、慌ただしく会社へ戻ってきた。

「さっき、どこ行ってたの?」

席に戻るや否や、隣から声をかけられる。

「ちょうど今、主任があなたのこと探してたよ。取引先のほうで、何か新しい話があるらしくて……」

南は歩みを止めず、相手にかすかに微笑んだ。

「教えてくれてありがとう」

戻ってきたばかりだというのに、息をつく暇もない。

主任が呼んでいると聞いた瞬間、自分のデザイン案に何...

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