第43章

中はすでに満席だった。物音がしただけで皆が一斉に振り返り、向けられる視線はそれぞれ温度が違う。

「全員そろったな。じゃあ続ける」

主座に座る藤原傑が、冷えた目で一同を見渡した。

「世論は押さえた。ほかに打つ手はあるのか?」

松原南は扉を閉めると、場の空気を乱さないよう端の席へ。黙って、ほかの人間のやり取りに耳を傾ける。

「まず確認すべきは、今回の盗作疑惑が事実かどうかだ」

少し迷った末に、誰かが口を開く。

「もし本当なら、原因を作った人間を切り捨てるべきだと思います。会社の評判を守るために」

賛同の声が上がる一方で、違う意見もすぐに出た。

「だが、そのデザイナーは確かに会社...

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