第37章

 意識を失ってから何があったのか、私には分からない。目を覚ました時、私は自分の寝室にいた。

 空はすでに明るくなっており、今日は陽の光がないようだった。

 今のところは、ありふれた朝としか思えない。

 だが、身を起こした瞬間、背筋にぞくりと寒気が走り、私は慌てて布団の中に潜り込んだ。

 まさか……私が、一糸まとわぬ姿だなんて……何があったの?

 意識を失う前の記憶が一瞬にして蘇る。

 休憩室の外で何者かが私を薬で眠らせ、藤堂家から追い出そうとしていた。

 誰の仕業かなんて、言うまでもない。

 それでも、藤堂彰人は私を連れ帰ったのだ。

 途端に、起き上がる気力が失せてしまった。...

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