第四十四章

ヘンリーを廊下に立ち尽くしたまま残してその場を離れてからも、この離婚は日ごとに厄介さを増している――そんな感覚が、どうしても頭から離れなかった。あの写真は、明らかに彼の神経を逆なでしたのだ。結構なことだ。自分自身の混乱と嘘の中で、せいぜい煮え湯を飲んでいればいい。

一方そのころ、ヘンリーはその場に凍りついたように立ち尽くし、あの写真のことで頭を激しく巡らせていた。いったい誰が撮ったのか。そして、なぜソフィアに送りつけたのか。表向きには否定していても、腹の底に沈むような嫌な感覚が、答えは自分が認めたがらないほど単純なのかもしれないと告げていた。

そもそも今日、ヘンリーが病院に来た本当の理由は...

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