チャプター 205

キャサリンの告白は、三十年ものあいだ胸の奥に封じ込めていた記憶の堰を切った。十九歳だったころの自分を思い出す。若く、世間知らずで、同級生のひとりにどうしようもなく恋をしていた。

彼はすべてを持っていた。端正な容姿、名門の家柄、優秀な成績、そして何より――留学が決まっていた。

彼が旅立つ前に心をつなぎ留めたくて、出発前夜、彼女は何もかも彼に捧げた。自分の処女を差し出せば、永遠に自分のものになると信じていたのだ。

半年後、キャサリンは自分の腹が日に日に大きくなっていくのに気づいた。まるでゆっくりと空気を入れられていく風船のようだった。やがて母親もその体の変化に気づき、真正面から問いただした。...

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