チャプター 209

キャサリンは取り入るような、へつらいに満ちた声で、イザベラを後ろに従えながら部屋へ入ってきた。

「かわいそうに、イザベラったら、あなたがけがをしたと聞いてからずっと泣き暮らしていたのよ。あまりにも取り乱していたものだから、どうしても連れて来るしかなかったの」

夫がそこに立っているのを見つけた瞬間、キャサリンは手にしていた保温容器をすぐに脇へ置き、急いでリチャードのもとへ向かった。

「あなた、お仕事でこんなにお忙しいのに、どうしてわざわざここまでいらしたの?」甘えるようにそう言って、彼の腕にそっと手を添える。「何もかもわたくしにお任せくださればよかったのに。ヘンリーはわたくしの息子でもある...

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