チャプター 219

リチャードの顔には怒りが深く刻み込まれ、イザベラの行く手をふさぐように立ちはだかった。ハーディング家の威光を世に示すはずだったこの祝日の集いは、いつしか下劣な見世物へと堕していた。何代にもわたり、ハーディング家はウォール街で非の打ちどころのない名声を守り抜いてきたのだ。その遺産を、こんな恥知らずな女に汚させるわけにはいかなかった。

「その場を動くな」

彼が命じると、その声はざわめく群衆を鋭く切り裂いた。

「すべてが説明されるまで、誰一人ここを出ることは許さん!」

彼は鋭い手振りで警備担当を呼び寄せた。

「スコット嬢を客間へ連れて行け。そして服を着せろ。私には聞かなければならないことが...

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