チャプター 34

ヘンリーは寝室の外の分厚い絨毯の上に座っていた。片脚を折り、もう片方は無造作に投げ出している。顔は影に沈み、その眉間には、私には読み切れない険しさが刻まれていた。

「ヘンリー……」私は半ば無意識に声をかけていた。「本当にけがをしているの?」その言葉は自分の口にはひどく異物めいて、気遣いそのものが裏切りのように感じられた。「見せて」

感情は照明の切り替えみたいなものじゃない――私は苦々しく思った。愛が毒に変わったからといって、はいそうですかと消してしまえるものではない。こんな今でさえ、私の中では医師としての訓練が、ずたずたに傷ついた心とせめぎ合っていた。もし本当にけがをしているのなら、すぐに...

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