チャプター 43

ヘンリーの高級セダンの車内から、私は彼が記者と野次馬の波をかき分けるように進んでいくのを見ていた。

警官たちは慌てて道を空けようとしていたが、さっきまでの威圧的な態度は、ハーディング家の影響力の前にもろくも崩れていた。パトカーの赤と青の灯りが膨れ上がる群衆の上に奇妙な影を投げかけ、病院の正面入口はどこか不吉な見世物の舞台へと変わっていた。

私の位置からは、特別病棟のバルコニーで繰り広げられているイザベラの芝居がよく見えた。絹のローブは風に大げさにはためき、薄い生地は秋の冷気をほとんど防げていない。ヘンリーの姿を認めた途端、彼女のすすり泣きはさらに大きく、さらに芝居がかったものになった。本気...

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