チャプター 51

ヘンリーが高価な腕時計を不安げに何度も確かめるのを、私は愉しんで眺めていた。強大なハーディング氏が、自分専用のウォークインクローゼットに閉じ込められ、焦りに汗をにじませている。ようやく立場が逆転したのだ。ガラス越しに見る彼の苛立ちは、一秒ごとにますますあからさまになっていった。

「時間がなくなっていくわよ」私は冷ややかに言い、指先でクローゼットの鍵を優雅にもてあそんだ。「イザベラは、自分の白馬の騎士がどこへ消えたのかしらって思ってるでしょうね」

イザベラの名が出た瞬間、彼の顎がきゅっと強張った。「ソフィア、こんな子どもじみた真似は今すぐやめろ」

思わず笑いがこぼれた。五年間、私の人生の隅...

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