第七十一章

「ママ、今日ひいおじいちゃんに会いに行ける?」ビリーはチェスの駒から手を離し、急に真剣な顔になって言った。「新しい絵を見せたいんだ」

私はためらった。手は機械のように野菜を刻み続けていたが、病院でヘンリーに鉢合わせするかもしれないと思うと、胃のあたりがきゅっと縮んだ。

「ねえ、今日はどうかしら」私はできるだけやさしく言い始めた。「ひいおじいちゃん、治療で疲れているかもしれないでしょう」

ビリーの肩が目に見えて落ちた。「でも、今週会いに行くって約束したよ。それに、ひいおじいちゃんのために特別な絵を描いたんだ」そう言ってポケットから折りたたんだ紙を取り出し、そっと開いてみせた。そこには、病院...

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