第750話同じ道を二度歩くな

「こんなことで君に冗談を言うとでも?」カスピアンの表情は相変わらず冷静で、どこか冷たい空気をまとっていた。

その様子に、ボディは事態が自分が考えていたものとは違うと悟った。「本当に二億ドルが必要なのか?」

「ええ」ダイアナがカスピアンを肯定するように答えた。

ボディは思わずコーヒーを一口すすり、視線をさまよわせる。

そんな彼を見て、カスピアンにはその考えが手に取るように分かった。

二億ドルというのは、まさしく今のボディが用意できる最大限の金額なのだ。

ダイアナの両親に会って何らかの利益を得たいのであれば、その面会にさえも敷居があることを知らなければならない。

「検討しよう」ボディ...

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