第763話グランドフィナーレ

一瞬、彼女はカスピアンにプロポーズしてほしいと思った。

しかし今のところ、彼はそのそぶりを全く見せず、彼女の指輪のサイズを聞いてくることもない。

考えすぎるのはやめよう。

あの朴念仁は、きっと気づいていないのだ。

彼を責めるつもりはない。愛し方なんて人それぞれだ。

だからこそ、自分からプロポーズして、彼をどれだけ大切に思っているか伝えたかった。

「どうしたの?」クロエが心配そうに尋ねた。

「悩んでるの」ダイアナは頬杖をついた。指輪のサイズのことで、もうしばらく悩んでいた。

クロエが尋ねる。「さっき話してたこと?」

ダイアナは頷いた。「そう」

「どうしてそんなに彼にプロポーズしたい...

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