第13章 アレックスに頼み事がある

オーロラ・ロス の視点

自分がいつ眠りに落ちたのか、分からない。

目を開けると、外はもう明るかった。

隣のベッドはひやりとしている。――アレックスは、一晩中戻っていない。

深夜に女から電話が来て、男が出て行き、そのまま泊まった。何があったのかなんて、考えるまでもない。

私は一度、大きく息を吸って、起き上がり服を身につけた。

……けれど、それが私に何の関係がある?

今の私に、そんなことを気にする余裕はない。会社を立て直す。それが最優先だ。

軽く朝食を済ませ、そのまま会社へ向かった。

騒動のあと、辞めた社員は少なくない。残った者も、それぞれ腹に抱えているものがある。結局、細々し...

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