第37章 眠れる人、答えを出せない

オーロラ・ロスの視点

執務室のドアが開き、アレックスがゆったりと入ってくる。デスクの向こうにいる私を見つけた瞬間、彼は眉をわずかに持ち上げた。――意外そうに。

ジェイコブが気を利かせて扉を閉める。ほどなくして、この部屋には私とアレックスだけが残った。

悪いことをして見つかったみたいで、心臓がやけにうるさい。私は視線を泳がせながら、無意識に横へ二歩。デスクから少し距離を取った。

「珍しいな。お前から上がってくるなんて」

「どうした。俺に会いたかったか?」

言いながら近づいてくる。気のせいじゃない。彼の体から、かすかな血の匂いがした。

他グループの社長連中と会食――なんて表向きで、...

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