第42章 話し合おう

オーロラ・ロス視点

身体が、完全に強張った。

アレックスは私の声など耳に入らないみたいに顎を掴み、低く脅してくる。

「その程度の奉仕もできないなら、もう一回ちゃんと教えてやる」

言葉の意味が頭に届かない。耳の奥を支配しているのは、外から近づいてくるヒールの乾いた音だけだった。

神経が限界まで張り詰め、本能で自分を隠すみたいに、息さえ殺す。

この状況でフォスターと顔を合わせるなんて――不倫相手として。

砕けかけた自尊心が、指先をきゅっと丸めさせた。みっともなく首を振ると、涙がこぼれ落ちた。

「アレックス、彼女が――」

アレックスの指先が私の頬をなぞり、ゆっくりと撫でる。なのに...

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