第63章 彼らの間に座る

オーロラ・ロス視点

「アレックス!」

意識が一気に引き戻され、私は反射的に彼を突き飛ばした。

「あなた、どうして……」

「何だ?」

眉を寄せた彼は、私の動揺が理解できないと言いたげだった。

何だ、って。

――もし妊娠したら、どうするの?

唇を噛む。けれど、アレックスの顔を見て、無駄な言い争いはやめた。

この男は気にしない。

万が一、子どもができたとしても、育てる金なら腐るほどあるのだから。

「……何でもない」

ゆっくり立ち上がる。下半身がじんじんと鈍く痛み、自分の体じゃないみたいだった。

中は粘ついて、不快で仕方ない。

浴室に駆け込み、手早く処理をする。

前にド...

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