第69章 色の宮の招待

オーロラ・ロスの視点

「牛乳、好きなんだろ?」

マイルズがコップに牛乳を注ぎ、私の前へすっと置いた。

その所作も距離感も、驚くほど自然だ。まるで何年も付き合いのある友人みたいに。

私は思わず目を瞬かせた。

「どうして分かったの?」

マイルズは困ったように笑う。

「じいちゃんとはそんなに頻繁に会わないけど、毎年顔は出してるんだ」

「で、あの人が一番よく話すのが、君のこと」

「何が好きで、何を飲んで、どんな運動が好きか……全部俺に話してた」

「正直、俺のことより詳しい」

私は頬をぽりぽり掻いた。

きっとジェイソンは、久しぶりに孫と会えるから話題を探しただけだ。

……にし...

ログインして続きを読む