第290章 初めて会社に入る

亜田睦美がハンドルを握りながら、今日の午前の仕事の流れを改めて彼女に確認させた。

最も重要なのは、初対面の場で他の経営陣に対して威厳を示すことである。

それについて、佐々木海子は少し納得がいっていなかった。彼女の考えはもっとシンプルだ。会社の海千山千の古狸たちが、初対面の表面的な威厳だけで自分を高く評価するはずがない。真に人を心服させるのは、今後の業務を通じて自ら叩き出す実績に他ならないのだ。

しかし、第一印象は極めて重要であり、誰であろうとこの法則からは逃れられないと亜田睦美は念を押す。

佐々木海子はその言葉に従った。

今日は白いワイドパンツのセットアップに、ヌードカラーのハイヒ...

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