第156章 裏切り

須藤おばさんの瞳に、ぱっと光が宿った。

「おっしゃってください! 条件が一つだろうと、十だろうと、百だろうと……全部お受けします」

夏川紅蓮は淡々と言った。

「一つ目。あなたは引き続き、諏訪嬢の『目』でいなさい。予定どおり動く。私の懐星兄さんを、あなたが言っていた場所へ連れていく」

須藤おばさんは、思わず目を見開く。

「……え。どうして、まだ私にそんなことをさせるんですか」

「私には私の段取りがある」

須藤おばさんはそれ以上は聞かず、ただ尋ねた。

「……二つ目の条件は?」

「二つ目。全部が片づいたら、理由を作って夏川家を出なさい。家が落ちぶれた時にあなたは出ていかなかった。...

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