第35章 行方不明

夏川紅蓮は、別に驚かなかった。

投資の目がある人間が、たとえ一度や二度は外したとしても、二年続けて立て続けに失敗するなんて普通はありえない。

――誰かが裏で、意図的に邪魔している。

「相手は、どこの誰?」

たには部下が集めた資料をめくりながら、淡々と報告した。

「前回の失敗は、プロジェクトが終盤に差しかかったところで、突発的な重大事故が起きました」

「その前は、共同パートナーが急に『デザイン盗用』で告発され、計画自体が止まりました」

「さらに前は、食品関連に出資した案件で安全性の問題が噴出して、商品が全部回収、販売停止です……」

夏川紅蓮は目を細める。

「つまり、毎回「別の...

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