第20章

沈村蓮が課題を片づけるのがあまりにも早かったせいで、今回の収録は予定よりずっと前に終わった。

番組スタッフもそんなことを気にしている余裕はない。沈村蓮が、予想を何度も軽々と飛び越えてくるものだから、驚きすぎて感覚が麻痺していた。

スタッフだけじゃない。鈴原明志も、葉山詩音も、遠坂遥も――笑える空気ではなかった。

とはいえ番組はきちんと締めなければならない。副監督は、横で顔色を真っ青にしている大崎副監督をちらりと見て、腹を括って自分がメガホンを持って前に出た。

「勝者は沈村蓮チーム! そして勝利報酬があります!」

ざわつく現場に、彼は続ける。

「次回の収録で、課題が難しいと判断した...

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