第26章

田山監督が「妻が沈村蓮に助けられた」と口にした件は、ネット民だけでなく盛川側も騒然となり、浅川月はその場で沈村蓮に電話をかけた。

だが沈村蓮は寝るためにスマホをマナーモードにしていた。

昼前に目を覚ましてようやく着信に気づき、そのまま通話をつなぐ。

「もう片づいたの?」沈村蓮は気だるげにベッドを降り、洗面所へ向かう。

「ひとまずね。でも沈村蓮、あんな大きいことしたなら、なんでもっと早く言わないの!」浅川月が声を上げた。

「大きいこと?」

「田山監督の奥さんを助けたって話! だから田山監督のバラエティに出られたんだって納得したのよ。てっきり会社が金を積んだのかと思ってたけど、まさか...

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