第48章

それを見て、沈村蓮の表情がすっと沈んだ。

本来なら――一年前、彼女がここへ戻ってきた時点で、この世から死霊は消えているはずだった。それなのに、まだ遭遇している人間がいる。どこかで何かが狂っている。

それに、前に田山監督と会所で会ったときもそうだ。あのとき彼の身には血煞がまとわりつき、相は凶。死霊に取り憑かれた者に典型的な兆しだった。

だが彼女は「死霊などもういない」と思い込んでいた。だから、田山監督が悪いことを重ねすぎたか、同業に術士を雇われて足を引っ張られたのだろう――そう軽く結論づけ、ついでに符を押しつけて命綱にしてやっただけ。

今になって思えば、そんな単純な話ではない。

「蓮...

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