第57章

三人で方針が決まると、揃って中へ足を踏み入れた。先頭を買って出たのは斉村哲也。真ん中に松村林也、最後尾に沈村蓮――「唯一の女性メンバーである沈村蓮を守るため」という、もっともらしい名目つきだ。

ところが扉をくぐった瞬間、三人は舞い上がる埃にむせて、げほげほと咳き込む羽目になった。

沈村蓮は目の前の埃を手で払いつつ、鼻を押さえて前方をうかがう。

古城の内部は想像以上に広い。だが薄暗く、入口から差し込む光を頼りに、ようやく調度が見える程度だった。視線をまっすぐ通すと、十数メートル先の中央に大階段がある。左右に分かれて緩やかにうねりながら二階へ続く造りだ。

一階ホールはがらんとしているもの...

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